2016年10月8日(土)、11年がかりで作り続けてきた「北方アジア遊牧民博物館」のオープンにこぎつけました。

これまでご支援、ご協力くださったすべての皆さんに心からの感謝を捧げたいと思います。

オープニングには、首相来日を控えてご多忙であったにもかかわらず、モンゴル国大使館参事官のクランダ氏、大使秘書のハリオン氏にも臨席いただきました。
地元京極町からは、副町長様、議会議長様をはじめ、教育長様など多くの方々に、秋の収穫や諸行事の多い中、ご臨席いただきました。
そして、遠方からも、この開館イベントのために北海道の田舎まで足を運んでくださったたくさんの方々…。本当に、本当にありがとうございました。
大きなお花や心のこもった祝電もいただきました…。なんか、こういうことって本当に初めてなので…。どうしたらいいんだろう?って。

おかげで挨拶らしい挨拶もできず、来てくださった方々の紹介らしい紹介も出来ず、ただひたすらありがとうございますってだけ言っていたような気がします。

しかし、それしか言えることもありませんでしたので…。

【以下、写真は Kei.Hompo氏撮影・提供】

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モンゴル大使館参事官のクランダ氏と...

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私の母の依頼で野花南のおふたりが、「ハルオストに捧ぐ」なる曲を作曲、披露してくださいました。

 

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この日のために来日してくれたネルグイさん(右)とドルジパラムさん(左)

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それよりも、要するに、やっとスタートラインに立ったわけです。
私個人としては、50歳になってやっと一人前になる準備が出来たってところなのです。

で、これから、一人前になれるのか?というのは、まさにこれからってわけで、いつになったら、一人前になることやら…というわけでもあります。

さて、この博物館は、できあがったとはいっても、まだまだ変化していくことでしょう。
というのも、「遊牧民博物館」だからなのです。
展示品を作った人、使っていた人、くれた人たちを紹介することで、遊牧民という人々と彼らにまつわる様々な文化を伝えることを目的としています。ですから、これから先も、私が遊牧民さんたちとおつきあいを続ける以上、あたらしいモノは集まり、あたらしいエピソードも増え続け、博物館内で紹介される遊牧民さんたちも増えていくのです。
展示品は、基本的に“触れます”。大切なモノがたくさんありますが、それらモノにもさわってもらいたいと思っています。それらモノはいつか壊れるなり、朽ちるなりしてなくなるでしょう。
でも、そのモノの形が失われても、それと一緒に遊牧世界からもらってきた経験や知恵は、なくなりません。そして、それらは彼らとつきあいを続けていく以上、蓄積されていくことでしょう。
むしろ、形があるものではなく、形にならないものこそが伝承されていくべきと考えています。形が失われたならそれはそのモノの寿命ですが、それにまつわる知識や経験、歴史などを伝承していこうという意思を持つ者が増えていけば、形は失われてもそのモノとそれにまつわる、きっと大切な何かはずっと伝えられていくことでしょう。そういう伝承の場になればと願っています。
形があるものだけが、価値があるわけではなく、形を失っても、伝えられるべき大切なモノを集め続ける博物館でありたいです。
ですから、モノが形をなしている間は、できるだけたくさんの人に触覚をもって記憶してもらいたいと思うのです。

博物館はできあがりました。
でも、博物館は決して完成しません。
いつまでも、いつまでも、完成せず、完成に近づき続ける博物館でありたいと思います。
わずか10m x 10mのスペースは、語り尽くせない物語にあふれています。
なんどでも来ていただいて、遊牧民の物語をきいていただきたいなぁと願っています。

グランドオープンは来年GW頃になります。
でも、11月15日以降は、電話予約をいただければ博物館内のご案内をします。
お問い合わせください。